私たちが生きていくのに欠かせない睡眠。睡眠中はただ眠っているだけではなく、私たちの無意識下で脳や体では様々なことが起きています。睡眠の仕組みを理解することで、睡眠の質を向上させたり、スッキリ目覚めるヒントを得ることができるかもしれません。
この記事を読んで以下の疑問を解決し、人生(睡眠)のアップデートの参考になれば幸いです。
- 毎日しっかり寝ているのに、なぜかスッキリ起きられない
- スマートウォッチの睡眠データ、何を見ればいい?
- レム睡眠、ノンレム睡眠とは?
- 睡眠サイクルとは?
レム睡眠とノンレム睡眠とは?
睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類から構成されています。睡眠中は、レム睡眠とノンレム睡眠を約90分ごとに交互に繰り返していると言われています。この2つの睡眠サイクルがあることで、体と脳を回復しています。
レム睡眠
レム睡眠は、「 浅い眠り 」のことです。
特徴は以下の通りです。
- 体は寝ているけど、脳は起きている状態
- 目がピクピク動く
- 夢を見る
- このタイミングで目覚めるとスッキリ起きられる

実は、眠っている閉じたまぶたの下では眼球が活発に動いています。この急速な眼球運動を英語で「Rapid Eye Movement」と表現し、この頭文字を取って「REM(レム)睡眠」と名付けられました。
レム睡眠時の脳波を見ると、起きている状態と近い波形であることが分かっています。レム睡眠中の脳は、日中の記憶を整理し、必要な情報を定着させる役割 を果たしています。そのため、テスト前日に徹夜をしても、レム睡眠が不足すると記憶が定着せず、学習効果が落ちる ことが知られています。
ノンレム睡眠
ノンレム睡眠は、「 深い眠り 」のことです。
特徴は、以下の通りです。
- 体も脳もしっかり休んでいる状態
- 成長ホルモンが分泌され、体の修復や疲労回復が進む
- 夢を見にくい(脳の活動がほぼストップ)
- このタイミングで起こされると、めちゃくちゃダルい…



ノンレム睡眠時は、眼球運動がみられないため、REM(レム)に否定を表すのNon(ノン)を付け足して名付けられました。
ノンレム睡眠時の脳波は、大きく緩やかな波形になっています。体だけでなく、脳も休息します。ノンレム睡眠時は夢を見にくく、呼吸が浅くなり、心拍数も穏やかになります。細胞の修復や免疫力アップ、疲労回復が行われる 重要な時間。肌のターンオーバーにも関係しているようです。ノンレム睡眠で分泌される成長ホルモンは、子どもだけでなく大人の健康維持にも役立っています。
比較
上記の内容をについて、レム睡眠とノンレム睡眠について比較表で確認してみましょう。
睡眠ステージ | レム(浅い) | ノンレム(深い) |
---|---|---|
脳の状態 | 活発(起きている状態に近い) | ほぼ停止(休息状態) |
体の状態 | リラックス | 筋肉の修復・成長 |
夢 | よく見る | ほぼ見ない |
目の動き | 早く動く | ほぼ動かない |
呼吸・心拍 | 変動が大きい | ゆっくり安定 |
役割 | 記憶の整理・学習 | 体と脳の回復・成長 |
起床 | スッキリ起きられる | ダルい・眠気が残る |
無意識下で私たちは、睡眠から様々な恩恵を受けています。レム睡眠とノンレム睡眠はそれぞれ違う役割を果たしてくれています。どちらも必要で重要な睡眠ステージなのです。寝る子は育つ、まさしくその通りですね。
90分周期と睡眠サイクル
人間の睡眠は、約90分ごとに「ノンレム睡眠→レム睡眠」のサイクルを繰り返しています。ノンレム睡眠には、ステージ1(浅い睡眠)〜ステージ3(最も深い睡眠)の3段階のステージがあります。
以下の図で示したように、一晩の睡眠でレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返していることがわかります。
入眠してから、まずは ステージ1 → ステージ2 を経て、ステージ3 へと深いノンレム睡眠に入ります。その後、徐々に眠りが浅くなり、ステージ3 → ステージ2 → ステージ1 → レム睡眠へ移行します。朝方にかけて徐々に眠りは浅くなります。


特徴は以下の通りです。
・睡眠の前半は、深いノンレム睡眠(ステージ3)が多い傾向
・睡眠後半は、レム睡眠の割合が増える
・全体の睡眠時間のうち、約75%がノンレム睡眠、約25%がレム睡眠



新生児や乳児の場合、レム睡眠ノンレム睡眠の割合は各々50%程度です。なぜなら、乳児は新しい体験がほとんどで、脳が処理すべき情報が多いことから、レム睡眠が長く現れるようです。
Mi Smart Band 6 の睡眠モニタリング
装着者の呼吸や寝返りなどの状態を分析し、睡眠段階を区別して記録してくれます。 この詳細な睡眠データにより、ユーザーは自身の睡眠の質を客観的に把握できます。そして必要に応じて改善策を講じることができます。また、「睡眠時呼吸の質」のトラッキングも含まれており、睡眠中の血中酸素レベル(SpO2)を定期的に測定してスコア化してくれます。これにより、睡眠時無呼吸症候群などの潜在的な問題を早期に発見する手がかりになる。
実際に Mi Smart Band 6 で計測した睡眠モニタリングを見てみましょう。




入眠直後は深いノンレム睡眠になっています。そして起床時間に向けて深いノンレム睡眠が減少し、眠りが浅くなっていることが分かります。入眠時間はベッドに入った時間ではなく、眠りに落ちた時間を記録してくれます。自分の睡眠サイクルが一目瞭然です。



上図の睡眠サイクル以外にも、睡眠スコアや睡眠ステージの割合など、様々なデータを確認することができます。


まとめ
本記事は、睡眠サイクル、レム睡眠とノンレム睡眠の違いについて書きました。
私たちの睡眠は、「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」 で成り立っており、これを 90分周期で繰り返しながら、体と脳を回復させています。ただ眠っているのではなく、体と脳をそれぞれメンテナンスしたり休息させるため、睡眠ステージを切り替えていることが理解できたと思います。
スマートウォッチを使えば、自分の眠りの質を知り、理想の目覚めを手に入れるきっかけになるのではないでしょうか。「朝スッキリ起きたい!」「睡眠の質を上げたい!」 と思ったら、まずは スマートウォッチを試してみること から始めてみるのことは、非常にいい投資ではないでしょうか。
以上、i.zacでした。